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編集者になりきれなかった30男のお仕事不定期日報


by juunf_ex
やはり僕らは人ですから、オーバーワークの中で、処理しきれない、普段あたりまえのことができなくなることがあるけです。普段はしないようなことをしてしまったり、普段なら気付くことも気にならなくなってしまったり。マンガ「働きマン」ではないですが、衣食睡眠すべての観念にしばられなくなるといいますか、そこしか見えない集中力を発揮してしまう。一見いいことのようですが、逆に視野がせまくなっている状態でもあると思うのです。そして、昨日でした。やめることが決まった会社の残務をこなしながら、ハードなフリーペーパーの仕事をハンドリング&実務。取材してても、なにしてても、つねにケータイ電話がなってました。このところ。そんな忙しい状況をよろこんでやってました。バカですね。忙しいとハイになるんですよ、この仕事は。汁がでるのです。で、先週のことでしょうか、取材した翌々日にはデザインアップです。それが1、2ページならわかりますけど、同時平行で、しかも半日以下のタイミングでつねに結果をせまられる段取りだけでも相当な時間が。ダブルブッキングはあたりまえ、スタッフの保険までうちながら、気分屋で、担当がはじめてだというクライアントさんのおもうがままに、きっついスケジュールにたえてました。さらにクオリティももとめられる。そして仕事は昔の恩師。ことわれない。無理してやってました。そして、デザイン出しに言ったデザイナー宅の前、駒沢通りで駐車違反。交差点のおまけつきで18000円なり。この時点で1ぺーじちかいギャラがパー。めげない、がんばれ! 駐車違反のイヤリングをはずし、むちゃな仕事のために再度車で仕事に向かう俺。終電をとおにこえて時間からのデザインピックアップ&納品。時計は3:00。これから本業の入稿。職場から200mと離れていない駐車場。あしばやに真っ暗なオフィスにポツンと電気をつけ、入稿データのチェック。ノンブルの間違い、そにれともなう指示書への修正、修正のページ指定、流用データのお願いなど。時計をみれば5:00すぎ。昨晩、特製カレーをつくってまってくれていた彼女の顔がうかぶ。印刷所の箱に封筒をなげこみ、急いでオフィスのセキュリティーを設定。車にもどる。そこには、ほんの2時間前までナニでもなかった俺のスパイダーが、ゴミ人間の仕業で傷だらけになっていた。呆然としたまま、文字どおりぼろぼろになったホロをきづかいながら、ドアをあける。室内にはカード類や領収書がさんらん。いまだ状況が把握できない俺。ipodも大学生のときから使ってきたアーネットのサングラスも、ETCもそこにおさまっていたカードもなかった。普段なら絶対にそのまま車から離れない。普段なら、そんな時間に人気のない駐車スペースにおかない。たかがといっても、思い入れのあるものもふくめれば金額はつけられないけど、5万円もならないだろう、いっても。そんなもののために、僕が失うことになるのは、ディーラーで修理すれば3、40万円はかかるソフトトップの修理代金、警察のとりしらべ作業で拘束された入稿日の睡眠に使う2時間。不必要にとられるすべての指の指紋。短時間に手袋で指紋をけして作業する、ナイフでオープンカーのほろを切り裂く犯人がしのびこむ映像の刷り込み。なぜ、その瞬間、そこにいて、そうした行動をとったのか。事故歴のある自分はこれまでひと一倍わかってきたつもりだったけど、つらい。懸命にはたらいて、日銭をかせぐ俺のよこで、他人の財産をなんのためらいもなく奪い去るサル野郎がいる五反田の治安事情。そして、昼間の駐車違反の件によって導かれるように、あの時間、あの場所にとめざるをえなかった俺の運命。こわい。本当に。正直な話、今年ネットで詐欺に遭遇した。完璧に事件だ。それでも現行の法律ではとりしまれない。ちょっと油断すればナニがおこるかわからない街、というか国になったのだね、この国は。50万程度の副収入は50万程度の犯罪被害に消えた。自己責任だと、みんなはいう。そりゃそーだろ。そんな人が隣人である中で、僕らや、仕事にうちこむ人間はどーやって安心して仕事できる。気持ちが沈んでいると、ダークサイドをひきよせる。おはらいしようというのは、半分本気な感じだ。正直、外にでるのもこわいくらい、気持ちはおちてるけど、それでも今よこで、デザイナーに最後のらふを書き、見出しまわりのテキストをおこす。この仕事のやりすぎは危険だ。心のスキをつくり、それを狙う人間が世の中に今おおくいる。ネットの購入も、車でドライブすることもできないぐらいショックをうける。仕事はほどほどに、一歩ひいて冷静に行動することが、結局は一番豊かな生活をもたらしてくれるような気がした。人それぞれだろうけど。
# by juunf_ex | 2005-08-16 06:33
って、他の人はどんな感じなのでしょうかね。僕の場合はまず、企画のイメージに合うイラストレーターを頭の中でセレクトします。これはもちろんこれまでお仕事したことのある方たちですね。で、それにどうもあてはまらないなと思ったら、ネットでイラストレーターさんのリンク集を見ます。よく使うのは自分とこがデザイン制作会社のアレフゼロさんのサイト。イラストレーターの作品とアドレスどころか、住所や電話番号まで書いてあります。個人情報なんてないね、イラストレーター。で、そちらでパラパラ見るのですが、重要なのは線のタッチ細いのか太いのか、とやはり商業誌での経験ですかね。まぁ、似たジャンルの媒体をやったことのあるかたの方が話がはやですから。で、それでなんとかめぼしい人をみつけます。それでも普段から雑誌のカットイラストを見て気に入った人がいたら、ネットで検索して独自のリンク集をつくってはあるのですが。で、みつけたらまずは、挨拶文と自己紹介、仕事のざっくりした内容。とこれは状況によりですが、スケジュールの件までを書きます。で、「今回ご縁がなくても、今後ぜひお仕事をお願いできたらと思い、ぜひ一度お会いできないか」と聞く。すると、大概の場合はあってくれますね。もちろん自分で最寄りの駅やキーステーションで待ち合わせして説明。お会いしてお願いすれば大概の場合はokしてもらえますね。本当に急がしい人はそういう時間もつくれないので。で、ここでいつ頃の仕事であると伝え、スケジュールを押さえますね。で、okなら、それで解散。イラストをおこすために渡す資料が集まり、ラフコンテが描けたら(以前は箇条書きでかいたイメージと本当に単純な配置と入稿のルールだけだった)、それをfax。届いたかどうかを確認し、説明。不明点を解消したところで、ラフアップの日程とアップの予定を確認。okならギャラを伝える。すると、ここまでやっていると先方もダメとはいえない場合が多いのでokをもらえる。で、お願いするといったところでしょうか。中2日ぐらいで手書きなみり、デジタルデータのメール添付でラフがおくられてきます。それをチェックし、テイストに問題がなければ、そのままGOして、納品をうけ終了というかんじですかね。誰でもそうだとおもいますけど。ただ、よくわかりませんけど、ライターやデザイナーさんほど、名が売れてる方でも仕事をうけてくれる方が多いといいますか、なぜか僕が会うイラストレーターさんって人が良いというか、ひょうひょうとしてるというのか、ものごしのやわらかい人が多いですね。そういう芸風がイラストにあらわれて、それが好きな僕が選ぶという意味では同じタイプの人ばかり多いというのもわからなくないですね。で、最近おもったのは、どこまで依頼のときに自分で描くかということ。昔自分が出入りしてた編集部の編集長がテクニカルのイラストレーターに発注するとき、もうそれは美術のデッサンのように描かれていてビックリしたのを覚えてます。編集って絵もうまくないとだめだなーと思いましたね。それからは先輩たちに無駄だと言われても撮影前のラフの時にとりたい絵を想像して書いてました。でもまぁ、これはデザイナーさんにもいえますが、あまりに発注段階から明確なイメージを提示すると、そのとおりにモノが上がってきたりしますよね。そのまんまじゃん。みたいな。でも相手にしたら、制限が厳しくてこれ以外ないと思って組んでくれてるのかとも思いますが。他のひとたちは発注はどんな風にすすめてるんだろなと思ったので。ではおやすみなさい。
# by juunf_ex | 2005-08-12 03:19

社内デザイナー

プロダクション時代には社内にデザインチームがありました。結構な数で6、7名ほど。その中でキャリアや媒体にあった人選が上の指示のもと組まれていました。というわけでこちらからは選択の余地がないのですよ。もちろんデザイナーとしても編集や媒体を選びたい気持ちがあるのかもしれないけど。で、そうなると、あの人はうまいとかうまくないとか、早いとかダメだとかいいあうわけです。さらにフリーランスのデザイナーと決定的に違うのはその仕事にかける熱意っていうか、もうこなすだけ、面倒なのはごめん、同じ給料だから楽したい。全員がそうとはいわないのだけど、どれだけやったからとか歩合にでもしないかぎり、自分の腕をみがいていこうとか、編集の意図をくもとうとか、いうことより、こなす方にいっちゃうんですね。新しいフリー素材をいれてみようとか、違う媒体をやって自分の引き出しをふやそうとかっていうのも会社に所属しているデザイナーであるかぎり、ルーチン化していくというか。別にカメラマンとかも同じなんでしょうけど、僕は外の方とばかり仕事をしたがりました。それはデザインの方向にあった人にお願いする方がいいと思うから。ことわれもします。お金でおりあいがつかないこともあります。でも外の人と仕事をすると広がりもありますしね。一番印象に残っているのは「これはできない、素材がないから、こうにしかならない」といったデザイナー。そんなことはお願いするこっちの方がわかってる、だからどうやったらいいのか、こういう素材をあつめられないか、こんな地紋をいれていいかと、提案してもらって、よいものをあげる努力をしてほしかった。自分も編集としてかけだしだったけど、そのデザイナーと組むのはいやだった。できない理由をあげるのは、この仕事は最後の最後、やれることをすべてやって、下版する1時間前ぐらいになったら考えればいい。本当こういう意識の人だけではもちろんないと今は思えるけど、僕のいたプロダクションはそういうところだった。
# by juunf_ex | 2005-08-06 22:34

ケータイで座談会

僕はPHSユーザーなのですが、最近手放そうと思ってからなんだか調子がよくてやめれてません。
ドコモと2台も持ってるのは別に悪さするためでもなく(一応就職する時の30歳でケータイ2つとアルファロメオの
実現という意味もあったりしたのだが)データ通信用で、つなぎっぱなしokなのに、つながない。外でパソコンしない。
そんな存在です。でもねー、とくかく音声通話がつながるんですよね。特にこの間の東京の地震の時なんか、
駅で人がみんなケータイを片手に話てて、みんなつながらない状態。週末の新宿や渋谷など人口密度が極地的に高くなると
キャパをこえちゃうんですね、電磁波が。いくらブロードバンドでもパンパンになっちゃえばつながらんわけです。ところが
エッヂなんか持ってる人がいない。公衆電話ですから、いつでもどこでも、つながります。ただし東京だけど。僕の住んでるところはアパートの1階で鉄筋コンクリートとかでもないのに、電波がわるいドコモは。でもPHSは全然okなのです。さらに、外で仕事をしてると、外出先からメーカーやらショップに電話をかける、その場合、ケータイでやってたらお金もかかる。固定通話が多い、編集とかライターにはPHSはけっこう使えると思うのです。しかもですよ、2900円で通話し放題(基本料込みで5000円)とかって話、定額音声通話ってすごくないですか。借りに月5000円通話する人がいるとする。ケータイはそのままでエッヂを買えば通話し放題ですからね。トランシーバーみたい。そのパソコンがたえずネットにつながってる状態は昔は考えられなかった。これが今度は24時間つなぎっぱなしも定額となると、どこで何をやってても、常に会話できる状態って考えてみると、すごいですよね。別に宣伝したいわけではなく、生活をかえてしまうくらいのすごいことだと思う。まぁ、相手もエッヂじゃなきゃいけないわけだけど。で、今日は某社でこの件を話たら、大学生のコがいうわけです「友達に最近2ぐらいから、エッヂにしないかと言われた」と。たしかに友達どうしで一気に移行しちゃえばいいわけですよね。上の定額通話ってはじめは家族とか恋人とかってイメージあったけど、関係の深い仕事先とかでお互いがもったりすればいいわけですよね。家にはまぁ、IP電話があるわけだけど。あれってどのくらい普及してるのか。たまに企業でIP使ってる050とかあるけど、ちょっとナニな感じですけどな。まぁ、あいかわらずオチはないのですが。
# by juunf_ex | 2005-08-04 23:38

フリーペーパーの謎

月末に駅前で、というかほとんど駅の改札のすぐそばに赤いメキシコ風オンナが出現し、赤いザラ紙のパンフレットをくばっている。見なれた月末の光景、うまい店はのってない現実。まぁ、使うときは使っているのだが。で、ホットペッパーですよ。普段なにげなく考えてたけど、駅の中でああやってどうどうとパンフレットを配れてる会社はあそこだけだ。パチンコ屋やコンタクトや手相をみたがるブッサイクさんもあんなにどうどうとは商売していなじゃないすか。なぜかと。JRにはリクルート資本が入っているのですか? それともでんつーな人たちとのしがらみなのですか? 僕らがやったらそっこうとめられちゃいますもんね。大人の事情。あと、これは聞いた話ですが、フリーペーパーというかR25なんかはすっごく早くなくなるじゃないですか。で、商業誌とちがって早くなくなることがいいのかといえば、一概にそうとはいえない。ときに それは広告主が意図しない人たちの手許にある事実。生命保険の営業おばちゃん。勝手にテーブルに雨とかティッシュおいてくのはなぜ? そんなんでつられないよ。とおもってたら最近はR25ほかホッドペッパーとか人気フリーペーパーをあつめて営業ツールにしたりしてる人もいるんだとか。それはうれしいかも。結構。実際、スターツのメトロミニッツなんて本当に面白いしね。ヤフオクで高く売買されてたり。あの形でやる以上そういうのも想定の範囲なんだろーけど。どうなのだろー。さらに、創刊時はともかく広告費が当初の半分なんて状態が続いているらしいし。
# by juunf_ex | 2005-08-03 22:04