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編集者になりきれなかった30男のお仕事不定期日報


by juunf_ex

やわらかマンション

設計事務所

マンション大変なことになってますね。賃貸ならまだしも、分譲で購入した方々にっとっては
とんでもない状況でしょう。連日テレビでもやってます。
世間ではあの建築士(確認申請を許可した自治体にあたりまくってるも見ましたが)がせめられているようですが、デベロッパーと建物の設計者が問題ではないのですかねー?

他の建築士より安くできるって、そこには当たり前に理由があるのですよ。建築の勉強をちゃんとしてるわけではないですが、ハコ状のマンションで構造状の工夫でコストを下げるって、強度を下げるような方向以外ってあるんですかねー。あの配筋量とか、柱の太さって、建築士しかわからんものですかねー? 戸建の住宅でいえば、3寸の角材なのか、通し柱なのか、2、3階なのか、12cm角の鉄骨なのかとか、現場を見てれば、その建物が大丈夫なのかと感覚的わかりそうって思うのは僕だけでしょうか。さも建築家だけが悪いようにいってますけど、そこは確実に格安マンションでもうけようというデベロッパーの安全より利益重視という方針があるわけで。
それはもしかしたら購入者側にもそれらを見る目が必要になってきてるのかもしれないですよね。柱梁が少なくて、出っ張りがない理由とかさ。最近住宅の取材をするようになって思うのは、まともな建築家が手掛ける物件はきっちり構造が考えられてるなと。デザイン重視で住みづらそうとかいってみても、そこらはきっちりしてるわけですよ。土地にゼロから建てる分、ごまかしもききません。建売や分譲マンションのきれいなところだけを見て、家を変える人たちの気持が僕にはわかりませんから。地場の工務店がつくった木造3階のミニ開発の建売なんて、よく買えるなーと。
素人目に見て一階地下車庫で壁がすくなくって、柱をあんまり感じない建設中の建物とか見てると
コレを買うのはどういう人なのかと思っちゃう。

命にかかわることですし、本当住まいを選ぶってのは大変なことですね。
大手メーカー、デベロッパーの躯体保証がどこまで有効なものかはわかりませんけど、そういう意味でハウスメーカーを選ぶ人がいるのもうなづけますね。
なにを住まいに求めるか。必要な知識とある種の覚悟がないとテレビでやってる素敵な住まいには
住めないのかもしれませんね。
# by juunf_ex | 2005-11-24 20:37

みほん

見本誌があがったきた。
怖くて見えない理由は、自分にも、複雑な進行、印刷所との取り決めによることとか、
様々にあるのだが、結局はその責任は自分にある。

テレコが現場で壊れ、初めてのカメラマンとの息があわず、デザインの意図がつたわりづらい
デザイナー、レイアウト、書けない原稿で現場に1日穴をあけた。

タイアップページの校正を確認せず、結果数箇所の赤字ミスをおこし、

取材対象者に猛烈な赤字修正を指摘され、

もうじきはいって3カ月。
自分の居場所をつくるために、気合をいれてやっていたつもり。
はじめが肝心と、上との信頼をつくるべく動いたつもりだったけど、
「原稿」という、しばらく自分がとおざかっていたプレッシャーに
負けて、周りがみえなくなってしまった。
その結果が、
まともに見本を見れないくらい、転記ミスやら、、コミュニケーション不足だとか、
情けない、、、、。

こんなやれないコじゃないはずなんだ。
入稿の方法とか、ローカルルールに振り回されている部分もあるんだ。
といっても、結局は環境のせいにしているわけで。

プライベートも仕事もいろんな問題があって、
なんとかこなしながら、やっていたつもりだったけど、、。

気のせいと思いたいけど、やっぱり編集部の自分を見る目が変わってしまって、
特に上の自分に対する見方はかなり負の方に傾いているようで、
つらい。
自分が特別にできる人間だなんて思っちゃいないけど、ここでやれていることは
まだまだ全然で、本当につらい。こんなとき、どうすればいいのだろう。

自分が26歳の頃、なんの迷いもなく、公私ともうごけていた。
ここ数年、求められるものがあがったのが、自分のスキルがおちたのかは、
わからないのだけれど、制作での悩みではなく、別の苦悩が僕にのしかかるんだ。

30過ぎの転職組ならみんなが抱えていることなのか、
みんなそれぞれ悩みはあるのだろうけど、どうしようもなく心が重たい。
どうすればいいのか、お酒に聞いたところで、やっぱり答えはでない。
# by juunf_ex | 2005-11-24 19:14

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やっと、取材がおわった、、なんで俺だけ、一番企画もってる人間がこんなつらいスケジュールにたえなければいかんの?今回、勝手に断筆宣言したのに結局7-8ページは書かなくてはいかんようになってしまった。だから、何度もいうんだけど、僕のだめ原稿読ますよりも、面白いライターさんにお願いして、いい本にした方が結局読者は得だし、売れる本になると思うのだよね。目の前のウン万円をけちるために、舵取りが時間をとられるほうがマイナスなんではないのかな。あと、打ち合わせ費が自分代がでないとか、バス代はカードで支給とか、もうー、セコイ! いや、いいんだけどさぁー、結局あまり締め付けると、結局は地下にもぐるだけだと思うんだけどなー。交通費水増しで肩代わりするとか、最低限自分が損しないようにするために、すれすれなことを始めちゃうと思うんだけど。ああ、、、どこの会社にいっても、深夜ひとりのこる会社でのぐちブログ。しょーもないですね。

11月に入りました。そういえば、このブログの解説は11・1でした。丸一年たって、自分の環境はたしかに変わったけど、失ったものもある。プライベートでは劇的な変化を前に、周囲はざわざわしてるけど、僕自身はなにひとつかわってない気もしてます。って意味わかりませんよね。毎日のネットサーフィン(って死語?)時にたちよってくださる人々にもうしわけないぐらい、更新もしてませんし。いや、なんというか、今の会社の環境はwinなので、どうも誰かに除かれているようで怖いんですよ。

このあいだ、はじめて知り合いにこのブログの存在を明かしてしまった。だって、面とむかって名指しされたらとぼけようがありませんでしたね。そんなに身近なかたでもないのに、あきらかに僕を特定しているというのは、実は僕がきづいてないだけで、黙ってみまもってくれている人は、一人みかけたら10人いるレベルなのかもですね。

新しい環境で2カ月。何もないとはいえ、わずかながらここのネタになるようなノウハウも蓄積しています。男のインテリア雑誌づくりから次のステージへ。愚痴ではない、ノウハウをここにあげていきます。なんだか、そんな気分です。今後ともよろしくお願いします。
# by juunf_ex | 2005-11-08 02:09

社会人モラルと幸福論

実に40日近く更新していなかったわけですが、この間短いようで、いろいろあったなと
いうのが正直なところです。
新しい環境にうつりました。
でも、
自分が編集者としてある種のウリにしていたことの大きな部分が、ここでは通用しない。
というか求められていないという事実に直面したというか、純粋にクリエイターとしての力量が試される環境になったことで、実は焦りました。
企画を考え、取材先のアポをとり、人に会い、原稿をまとめる。あたり前のことから遠ざかっていたことは以前からわかっていても、日々の作業の中で自分で避けていたように感じます。要するに、入稿の方法とか、DTPの知識とか、ある程度の人脈を持っていることで、なんとなくわたってこれた今までとは違うことを求められている、取材力とか、文章力とか、写真の撮り方、気の利いたコピーとか。
自分程度のキャリアなら当然相応のものが期待されますから、その部分に注目されてしまうと、自分が優れているとどうしても思えないのです。もちろん、これが編集者に求められるすべてだとは思ってはいないのですがね。
それでも、逆に言うと、純粋に製作に没頭できるというメリットがここにはありました。
妙な会議やお手伝い的な作業はありません。入稿作業で編集作業が圧迫されてしまう矛盾からも開放されそうです。どこにいっても、長短はあるわけで、今はただ、目の前の本をしあげ、環境になれる。売れる本の編集部の雰囲気や編集長のやり方を学ぶことに一生懸命です。

そして、がんばらないといけない理由が、もうひとつありました。元いた場所の整理がついていないことです。

この半年、ずっと悩んできたことがありました。次の場所がきまっても、よろこべないのはしかかりの案件が一冊あって、その動きがよめなかったから。結局、僕は自分の利益を選びました。取引先だけでなく、同僚や面倒をかけた多くの関係者、二度とあの場所にはもどれないのかもしれません。そういう結果を予想しながら突き進んだ自分の結論に答えがでるのはここでのがんばりしかないと思ってます。
# by juunf_ex | 2005-10-10 19:27

そして明日校了

そしてまたひとり会社に残っている。朝までに印刷所に校正をもどして、朝イチで出稿される折を3、4時間でチェックして終了だ。はぁ、、。いつのころから自分の仕事のやり方は自己中心的になっているような気がするんだ。もちろんつくった本を読んでくれる人のために、いかによいものにして、ひとりでも多くの人に手に取ってもらい、買ってもらい、売れることが目的だなんてことは誰でもわかっているんだ。ただ、それによって、というか判断が遅れて、作業が押せ押せで、その分を外部スタッフに吸収させているのかもしれない。自分が残れば、自分が徹夜すれば、自分が車で配達すれば、それによって本来あるべき製作時間を削って、その分は自分だけで吸収しているのではないのではないかと。もともと普通に終わるような進行でも内容でもないのだけど、もちろん内製のスタッフでここまでまわせるのはそういないのだろうけど、それでも最後の仕事として改めて考えさせられる結果だった。印刷所がやればいいじゃん、デザイナーなんだからやってよ、編集もまかせてんだから、やれよと、言ってる自分は自分も悪いと考えながらも、やっぱり外のせいにしてる。外部に気持ちよく仕事してもらうことが、自分が担当でよかったと思ってもらえる編集者になろうとしてたのにね。難しいよ。8月でこの場所は撤退する。こっちが悪いからあっち、あっちも合わないから、そっちと、いつまでこんなことをすることになるのだろう。製作はできても営業はからっきしな俺のこれからはどうなっていくのだろう。ひとついえることは、まだまだ自分は中途半端で成長できると思うことだ。プレイングのマネージャーの下で自分はどう個性や実力を発揮して生き残っていけるのか。とりあえずはあと12時間がんばったら忘れずに駐車違反の罰金をはらっときましょう。しごとにもどりろっと。
# by juunf_ex | 2005-08-22 01:43