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編集者になりきれなかった30男のお仕事不定期日報


by juunf_ex

TITLEにハンズの記事が

東急ハンズって値段は高いけど、結局はなんでもあるから便利で行っちゃう
というのは、僕らが取材する建築系、インテリア系のクリエイターの方からよく聞かれる言葉。
今回のTITLEの中面後半ページで東急ハンズで商品、カットサービス(木工カウンターなど)を利用してクリエイターが家具を作るというような企画をやってます。
ランドスケープの中原さん、タイクーングラフィックスなどカフェ系な人が多いですが、結構豪華なクリエイター陣。見せ方としては、1人のクリエイター、作品について見開きで紹介。完成品とクリエイターの紹介を右ページ、左ページの小口側にタテ1/3スペースに作り方を図版と文章で、残りのスペースで材料、費用、本文を掲載してます。最終ペ−ジには図面が必要なものに関して、型紙をのせてます。
が、やっぱり少しコストが高いかなー、、、。
まぁ、クリエイターさん側も自分が欲しいものを作ってるので、完成度は高いからいいのですけど、例えば、アクリル板で20mmも厚みがそれだけで、2、3000円、カット代にそれと同じぐらいの価格になってしまう。
ハンズ以外のとこもそうですけど、合板やプラスチック、金属それぞれでカット代は違いますし、厚みがでたり、Rのあるカット、45度カット、円カットなどそれぞれ値段がきまっています。価格とデザインのバランスを考えないと、カッコイイけど、この値段なら中古でさがした方がみたいになることもあると。たとえば、シナ合板の18mmとかいうと、サブロク1820×910mmサイズで1万円しちゃうんですね、ハンズだと。ただ、ジョイフルホンダなどのホームセンターにもし在庫があれば当然半額とはいわないまでも、1/3ぐらい安い。東京なら木場のモクモクとかね。ただ、材料だけかえても加工ということになると、ハンズほどの対応はしてくれないのも事実。以前も書いたんですけど、東急ハンズ池袋なんてホント、しろうとがオンデマンドで依頼できる最強のプロダクト工房だと思いますよ。基本的に平面の木材なら原寸の型紙があればなんでも切るっていってますからね。
話はそれましたけど、お部屋改造って実は、このあたりのコストとデザインのバランスがけっこうあったるものが多いと思うんですね、もちろんみんながみんなクリエイターの人とそん色ないかといえば、そうではないけど、いろんなスタイリストさんにあってアイデアを人並み以上に見てる自分としては、作品自体に驚きないですね、やっぱりいかに安く、かっこよくて、使えるものをつくるか、という矛盾した理想を追いもとめますから、部屋改造は。
とはいえ、ハンズさんとうまくくっついて、やってることとか、人気クリエイターの選定バランスなどやっぱりすごいなーと思います。興味のある方は見てみるとよいかと思います。
そーいえば、今でてるpenもデザイン、くりえいたーが選ぶ○○みたいな企画ですね。
やっぱり、新生活は家具やモノに対するもちべーしょんが高いんですかねー。
# by juunf_ex | 2005-03-04 15:45
明日から、 大丸ミュージアム・東京 にて 3月14日(月)まで、10:00 - 20:00(入場は19:30まで)で 一般900円 大高生700円 中学生以下無料で開催されてます。イームズオフィシャルとしては、2001年にブームまっただなかで行われた、とき以来ですから、前回いかなかった自分とては見てみたいなとおもっております。
しかし、最近思うのは、僕のリアル世代、30才前後をねらった商品、企画の多いこと。いわゆる団塊ジュニアと呼ばれる人たちで、恐らくは日本の歴史上もっとも多い世代となるであろう、この年代をターゲット。マニュアル世代、ブランド世代、新人類、リセット世代、といろいろ言われて、いわゆるバブル期に乗った世代よりも少しあとで、雑誌やメディアの言うことを素直に聞き、趣味のモノにはお金を使い、結婚もせず、仕事はまじめに会社につくし、ってそんな風に思われている人たち。この層は、
結局昔憧れていたモノ、カルチャーを、ある程度の経済力を得た今、ぜいたくになつかしみながら、コレクションしてるといいますか、、、。
自分もそうですけど、やっぱりアメカジが好きで、リーバイスとナイキと、フライトジャケットにラルフローレン、ニューバランス、アバクロ、パタゴニアだったりするし、そういう意味では、30だからといってコナカやアオキでばかり服は買わないし、
ゴルフや釣りやマージャン、競馬、パチンコだけが趣味ではないし、遊びにどん欲ですよね。どちらかと言えば、今の若者よりもアウトドア志向だと思うし(本当釣りも、スキーもスノボも、サーフィンも、バーベキューも、キャンプも若い人より、僕らから上のオジサンの方が比率として多いきが、、、。
ま、そういう自分にあって、アメリカのミッドセンチュリーは昔あつくなった、ガンプラやスニーカー集めの延長線上としてコレクションもしたくなったし、実用性もあるし、な存在なんでしょうかね。
そういえば、集英社から発売されたライフデザインマガジンを謳うUOMOは、どういう人が読んでるんでしょうか。個人的にはちょいワルがありなら、「かっこエロい」本をつくって欲しいなーと思いますが、そんなんじゃクライアントがイヤな顔するからダメなんだろーなー、あの手の本は噂では広告収入が1億円なんてこともあるとかないとか。いつかそんな雑誌自分もかかわりたいもんです。
# by juunf_ex | 2005-03-02 16:56

交通費

こんな仕事をしてると、取材やらリサーチやらでいろいろな場所に出入りするわけです。で、これが直接に仕事にからむ(って仕事にからまないリサーチって遊びか?)場合、フリーランスの人ならこれにかかる費用を実費として請求しますね。当たり前の権利です。ページ単価が2万円くらいじゃ、都内を走りまわるだけで、収入の2、3割りが実費としてなくなっちゃいますから。でも例えばこれが、都内特にキーステーションならまだしも、やれ鎌倉だ、茅ヶ崎だ、大宮だ、八王子だと、どーにも遠いところからわざわざ出てくる人がいます。
いや、別にどこに住むのも悪いわけではないのだけれど、フリーランスでライターやカメラマンなど自身が動くことで仕事になる場合、取材先から離れれば離れているほど、いいことがないのではと思うのです。
まず、発注側としては、お願いするたんびに横浜横須賀道路と第3京浜の往復代がのっかる人よりも、同じくらいの腕で近くに住んでる人にたのみたくなるし、単純に交通費として支払うことよりも、ギャラとして上乗せして良い仕事をしてもうらう方がいいと思うのではないかと。
で、当事者としては、もちろん23区とは違う環境の中で自身の創作活動やら、そこでのコミュニティやら見えてくることや、東京にいると感じることができないことができたり、または様々な理由からそこにいなければならないこともあると思うんです。だけど、やっぱり帰りの電車のことを心配しながら仕事をしたりする方が不健全じゃないかなーと。いや別に批判してるわけじゃ、全然ないのだけど、むしろ、自分もデザイナーやイラストレーターやらアーティスト、建築家、別に東京にすまずとも仕事をこなせる環境に身をおけたらどんなにいいかなーと思うんだけど、僕らの仕事は足をつかって、うごきまわって、人にあって、現場にいってみたいなことが大きいと思うのですね、そういう意味からいって、損しちゃうんじゃないかと。
で、そういうことを踏まえて、僕の場合は経費込みのギャラにしちゃうことが多いです。もちろん、相応の実費額を考慮してですね。ただ、たぶん決して高くないです。むしろ、同じ条件でやる分、交通費がかかる場所に住んでるスタッフの方にとってはつらい部分もあります。ただ、上であげたような理由をふまえ、あえて都内に住むスタッフさんもいるわけです。そういう人のことを考えると遠方だから交通費は別途とは、単純に支払わないようにしてます。もちろん事前にそのことを伝えて渋るスタッフの方もいます。内容やそのスタッフさんの力量やらいろいろを考慮して支払う場合もありますが、例えば経費としてかかった費用は申告することで税金から還付をうけることもできますし、、、。ってただ支払いを渋ってるだけじゃなく、住んでる場所、時間的融通もまた、そのクリエイターとしての価値なんじゃないかと思うわけです。お金がなくても、青山や原宿にオフィスを持つマンションメーカーや、ヒルズに入るITの会社も通勤が便利だとか話題のスポットだとかいうことよりも、そこにあることのバリューや信頼感みたいなもののために割高な家賃をはらってる部分もあるんではないかと。まぁ、単純に税金対策の場合もあるとは思いますけど。
# by juunf_ex | 2005-03-01 13:38 | 編集記

転職を視野に

入れながら、こないだの本のギャラの支払い手続き、清算。
結局今回の本で、自分がたてかえた材料費などの制作実費、実に27万円!
もともと、マメに清算とかできるタイプではないし(部屋改造に使う材料費の清算で領収書が短期間に何十枚も渡されるので清算しきれないと、いちいち清算する書類がとんでもなく面倒なシステムであることが理由)、まとめてと思っていたらこれです。
最終的には帰ってくる(ハズ?)からいいのですけど、いやーつらいですね。
フリーライターならまだしも、運転資金なくして、本づくりができない現状はやはり、破たんしてますね。例えば、会社だったら2、3万の経費くらいなんとかギャラの振り込みに合わせてしまってもいいのだけれど、フリーランスだと月によっては生活費がギリギリなんて場合もあるから、建て替えを強要するのはイヤなんですよね。
これも自分が悪いといえば自分が悪いのだけれど、、、。
これから100枚以上の領収書を清算です。気が重いな、、

で、発売から2週間がたち、販売の結果。結論からいえば、ダメダメな模様。
いつも思うんですけど、本をつくっている時はそれこそ、読者に支持される、売れる本を!と気合いはいりまくりで、その時思い付く、最良のものをと考えるのだけれど、終わって客観的にできた本を見て、さらにその結果を数字でみたとき、本当に完成した本と対峙したとき、おもいどおりのモノをつくれなかったくやしさや、頑張りが結果ムダだったということがわかったとき、本当になんとも言えない脱力感を感じてしまいます。それがどんなに自分がやりたいことであったり、唯一無二なモノ、エポックなモノであったとしても、読者がいない本は世の中に必要がないものだったんだと。これまで、僕が中身全部をディレクションしたムック本の内、本当に思い通りの結果を得たものがあっただろうかと。
あらためて、自分がまだ、そういうポジションにたったり、それに見合う能力を持ち合わせていない現実があって、じゃー向いてないって逃げるのは簡単だけど、あくまでステップ、キャリアのために自分がどーするかと考えたとき、ココを離れるひとつのタイミングであるような気がしてます。

主婦の友社のプラスワンリビング
ワークスコーポレーションのDTPワールド
エンターブレインのファミ通PS
毎日コミュニケーションのmacfan
地球丸のロッドアンドリール
ニューズ出版の編集者募集

googleで「雑誌 編集 募集」と検索しただけでもこれだけの求人があがります。
3月のこの時期は出る人も出会う人も多いですから、とりあえず動いてみたいと。
思ってます。まぁ、この業界のデキる人から見たら、会社の器は関係なく、そこでなにをやるかが問題だと言われてしまうかもしれませんが、単純によりよい環境を探すのが生え抜きで新卒からやってきた人たちと僕ら転職流転の民との違いだと。年齢だけみればギリギリだということもあるので、安易な妥協をせず、見極めていきたいと思います。
# by juunf_ex | 2005-02-28 16:41

お部屋改造のリスク

部屋改造本の多くは、目次ページにこんな1文があります。
「照明をつくる際には熱や電気配線のトラブルに十分気を付けてください」
的なやつです。
もちろん、PL法(製造物責任)対策のための逃げをうってるわけなんですけど、
誌面で紹介できるような簡単なものはともかく、ビフォーアフターでみかけるような、壁抜きや柱のカットなどは、建物の構造や建築を熟知した人たちだからこそできる専門的なテクニックであって、安易に天井をはがしたり、壁を抜くことで起こる害を軽く考えない方がいいのだなーということを思い知ることがありました。
見た目にそれがよくなるとはいえ、たとえば天井と居室の間にしきりを設ける(天井材をはること)は夏場に熱された天井の熱を居室におよばないようにする目的もあるわけです。で、その小屋裏の熱を換気するための換気口もあいていたりする、そうやって日本の気候風土にあった形として、あるし。で、マンションでいえば、RC造のマンションだって、天井と上階床の間には配線をとおすスペースだし、空気層として機能させて、生活音をおさえる工夫だったりする。
そういう、ネガティブをポジティブをしっかり把握した上で、さらにある程度の知識をもって望まなければいかん。と。コストをおさえる、かっこよくなるから、と
後先考えずにやれるレベルと、そうでないことの区別をしっかりと僕らは定義づけないといけないとも思います。だから安易に素人のDIYによるリフォームを推賞することに最近疑問をもってたりします。もちろんお部屋改造は、まだそのレベルまでいってないとも思いますけど、これから先、部屋改造をしていた世代が、自分で家を買う世代になっていくとき、きっと選択肢として、自分でリフォームすることを考えることも少なく無いとおもうので、というか、僕自身そういう思いがあったので、ちょっと立ち止まって考えてみてるところです。
えらそうな話になってしまったのですが、夢を壊すようなことがあってはイカンと思うんですよね僕は。
# by juunf_ex | 2005-02-25 16:01